ニュースリリース
2022.7.15
こんにちは、くらし・まち研究所です。
私たちは、生活者と企業の想いをマッチングさせるため城北宣広株式会社で日々マーケティングに勤しんでいます。
この連載は「くらし EYE]と称して、今後私たちが自主的に調査を行ったものからチェックしておくべきことや
記録しておくべきことなどを皆さまにお届けしていきます。
今回は2022年4月に行った各種値上げに関しての調査で生活者の声を聞いてみました。
4月末の調査時点では、「値上げ自体は実感している」ものの、当時はまだ生活に打撃を与えるほどではなかったことで、
「なんとかなる」と考える女性が多くいらっしゃいました。
コロナ禍から我慢を強いられてきた生活者が、良くも悪くもそれに慣れたことで前向きになっていることが考えられます。
しかし6月末現在、状況は大きく変わらないとしています。くらし・まち研究所では、「値上げと生活者」について
これからも逐一キャッチしてまいります。
家計を担う多くの女性は食費だけではなく、足となるガソリン代に意識が向いていることが分かります。
また、これ以上節約が難しい光熱費の値上がりに頭を抱えています。
世帯年収別に負担額は異なりますが、生活者の意識や生活防衛に対する意欲に差はありません。
値上げの影響は恐れない。対策の芽はまだまだある
くらし・まち研究所では日々の買い物で値上げ感に直面している女性に調査・インタビューを実施しました。
その結果、約88%が「値上げ感じている」と回答。家計への負担が大きくなり、生活者の気持ちがマイナス思考に陥っていると考えました。
その生活者の声から、一部をお届けします。
「習い事の月謝が少しずつ値上がりしている。」(30代女性)
「ディスカウントショップに買い物に行くと、スーパーと変わらなくなっているくらい以前より値上がりしているなと思う。
今までと同じ物を買ってもレジで払う金額が明らかに増えている。」(30代女性)
「食品は特売など利用したりまとめて購入するので実感は薄いが、ガソリンや電気、ガス代は顕著に負担を実感する。」(40代女性)
「日常的に購入するものも値上がりしていることを感じるが、月1回や数か月に1回など少し期間を置いて購入する消費財の
価格据え置き・容量減に負担の大きさを感じる。」(50代女性)
「いつも食べているパンが値上げされている。カフェも値上げされていて行きにくくなりました。」(50代女性)
「ガソリンが高くなったので、生活に必須の車の維持費の負担が増えた。都会ではないので、買い物でも病院でも仕事でも
全てが車に乗って行かないといけないので困ってしまいます。電車やバスなどの公共の乗り物を乗ろうにも駅が遠く、
駅まで車で行く状態です。」(60代女性)
一方で、値上げを感じたからこそ知恵を絞っている方々もいます。
「節約だけでじゃなく、健康や日本の自給率のニュースを見て考えたりして、国産の商品を選ぶようになりました。
最近は小麦粉をやめて米粉を使っています。小麦粉より量も少ないし値段も高いんですが、お米のほうが日本人の体に合う気もします。」(40代女性)
「着ない服は捨てたり親戚や友達にあげていましたが、最近はメルカリに出しています。店で買物するようになったら
ついつい買ってしまってまたモノが多くなりました。季節の変わり目には片付けをするようにしてメルカリを活用しています。」(40代女性)
この価格高騰の波のなか、彼女たちは有益な情報を取捨選択し、今の状況を「何とかなる」「何とかする」と肯定的な姿勢で乗り越えようとしています。
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